そう 信じるまま turst me 

Confession

今朝、夢を見ていた。

懐かしくて、思い出に浸りだらだら書く。

 

お世話になっていた居酒屋バイト時代の夢

 大好きな店長のお話。

思い出を美化して酔いしれるお話。

 

 

 

「頑張った結果だめだったら、俺が全部責任とるから。やれるだけやれ」

 

そう言いながらよく、閉店後の流し場に片足をかけて煙草を燻らせていた。

履き物は脱いでいて、いつも少し厚手の靴下をはいていた。

煙草が終わると、レモンサワーを作ってくれてよく一緒に飲んだ。

年中寝不足の彼は仕事の後は力なく笑う。

眠れないが口癖だった。

そしてプリンが好きだった。

 

野球が好きで、機嫌が悪くても野球の話になるとキラキラする。

普段は超がつくCool&Dry

仕事に対してはとても厳しく、正しい人だった。

 

家族経営で、ほかにも3店舗あった。

その家の長男として踏ん張っていた。

厳しいのは当たり前。

でもそれは私たちが胸を張ってお給料を受け取れるように、

そんな気持ちで働けるように、

厳しく、でも大きく包んでくれるような。

どんな時でも、見ていてくれている。

酔っ払いから守られているというのを実感しながら

仕事をしてきた。

彼のために、おかみさんのために、一緒に働く仲間のために。

 

ずっと、そこで働いていきたいと思っていた。

接客が楽しいし、お客さんもついてくれていた。

なにより、お店が好きだった。

忙しすぎて、まわらなくなって、怒鳴られて

暇すぎて、油断して、怒られて

いろんなことを教えてもらった。

私のスイッチ切り替えの遅さとか←

 

そんな居酒屋時代の夢をたまに見る。

現役時代は仕事の夢。

今は、客としていく夢。

 

いつも、お店に行くんだけど夢だからなんだかお店が違う。

でも懐かしい顔がいる。

店長にはいつも会えない。

一番会いたいのになー。

 

ずっと、憧れているというか

片思いというか。

当時は彼がいたし、そんな中で片思いってのもどうなのって話。

だからこそ、ずっと片思い。

 

一度だけ、お店のみんなでバーベキューに連れて行ってもらった。

店長のお姉さんたちは私のことをとてもかわいがってくれた。

三人のお姉さんのうちの一人が、私と東方神起をつないでくれた。

 

いつも、焼き場で焼いている店長。

その日もやっぱり 焼き担当。

いつもと違うのは、笑顔で焼いてる。

撮影担当の私はなんとかその笑顔を撮りたくて

こっそりカメラを向けているのにバレてしかめっ面ばかり。

 

一升瓶がその辺に転がり始めたころ、

お開きの前にみんなで記念撮影。

タイマーをセットするんだけど、足がもつれてシャッターまでに戻れないw

何度目かの撮影でやっとパシャリ。

酔っ払いでふらふらしていたからか、

ギュッと肩を抱かれて酔いがさめるほどときめいた。

その時の写真は今でも飾っている。

めっちゃ笑顔の店長。

ちょっとつらい時とか折れそうな時にそれをおかず糧に

元気づけられている。

 

お店の主としてのカリスマに惹かれて

それはただのあこがれだと思うんだけど。

そうなんだけど、大切な片思い。

 

辞めてからはほとんど行かなくなってしまった。

不義理である。

でもまだ、あそこへ行ったら帰りたくなってしまう。

自分の場所がのこっているとは思っていないけど

かえりたくなってしまうから。

 

それに店長に彼女とか奥さんとかできて二人で切り盛りとかしてたら

きっと立ち直れない・・・www

 

辞める前の日、常連さんがどうしてもといって下さり

店長と私とお客さんの三人で飲みに行った。

朝方に近くなった頃、私たちはタクシーに乗り込んだ。

大人三人。後部座席。

酔ってるし、なんかさみしいしで、

静かな車内。

コテッと落ちた店長の頭が私の肩に着地した。

 

たぶん、両側に確実に伝わっていたであろう私の鼓動。

むにゃっと頭すりすりしてるしもたれてるしで

にやけている私をルームミラーで運転手は見ていたに違いない。

一生分のトキメキを使い果たしたと思っている。

一方的に使い果たしたもんだから報われないわー

お店の前までついて、店長と降りる。

気持ちよかったーよく寝たーとかいってふらふら帰っていく

店長を恨めし気に見送りながら

 

 

私は朝方の道を夢の中を歩くように

フラフラとにやにやと歩いた。