そう 信じるまま turst me 

Forever Love

毎朝、飯の用意をしてくるんだ。
炒り卵は一つじゃ足りないから二つ。
ウインナーをボイルして焼いて、
サラダを作って…あとコロッケだ、
冷凍のな。そしてデザート。
リンゴが今いっぱいあるけど…
飽きたとかいうんだよな、贅沢だろ?

最近ぼけてるんだよ!
話が途中から始まって勝手に終わっちまう。

また旅行にいきたいって言い始めてよぉ
いつ死んでも後悔しないように我慢しねぇんだと。人の金で……がははは





気持ちの想像もつかない。

親分の奥様が親分との旅行先で
亡くなったという連絡がきた。
なんということか。
旅先で荼毘にふすそうだ。

こき使われてるんだ、みたいな言い方
いつもしていて恐妻、鬼嫁だなんて
周りから言われていたけど。
愛に溢れた、奥様大好き親分。

電話、出ないだろうけど掛けてみた。
数コールで切ったら、すぐ返ってきた。
正直、何て声をかけたらいいか。
彼はいつもと変わらない声で、
どうした?まだ沖縄だよ。
そう言った。
話を聞いたと言ったら、
まぁしょうがねぇよって話したけど…

なんて表現したらよいか…
想像がつかない。
計り知れない…どんなに辛いか。
事故ではなくて、それはよかった。
どんな夜を過ごしただろうか。
一緒に飲むたびに、必ず話題にだして、
毎回毎回同じ話をして。

大好きだったんだろうなって
とても気にかけて、
大切にしていたんだろうなって。

その気持ちを汲むことも
なにか言葉をかけることも
できそうにない。
せめて、私はいつもと変わらず
元気に、脳天気に。

こういう時、どうしたらいいんだろう。
一緒に泣きわめく間柄でもないけど、
ご愁傷様ですなんてテンプレートで
挨拶をする仲でもない。
寄り添って、抱きしめることが出来れば
私の気持ちは楽だ(笑)
言葉にして、何かを伝えるのは難しい。
くらーく沈む事を彼は望まないだろう。
だからって、空元気を無理やり
引っ張り出したいわけじゃないのだ。

やっぱりいつも通り…それしか出来ない。
職場ではそうして、
また夜、飲みに行けばいい。

悲しい時は悲しい
楽しい時は楽しい
やる時はやる
強がる時は強がる

いつかは、こうなる
それが突然訪れても
…自分に対してはいくらでも言えるけど。
ね。

立派な子どもたちがいるから大丈夫。
可愛い子分もいるから大丈夫。
でも、
だれも代わりにはなれない
埋めることも出来ない
がんばれ親分
踏ん張ってくれ。
心配いらねぇって言われるから
心配してないフリしといてやろう。

大切な人だから。
私は大切な人以外と仲良くなれないけど。
娘のように気をかけてくれる大切な人
だからこそ、心を尽くしたい。

親分にこんな説教出来ないから、
ここで呟く。

2人が幸せな時間のなかで、
お別れになったことを
いつか幸せな思い出に…
なったらいいよなぁ…
きっとなる。
んだんだ。