そう 信じるまま turst me 

Good-bye for now

私の奴隷になりなさい
この映画でボロ泣きした。

香奈と先生の関係。
最後の、二人のシーンでボロ泣きした。
香奈だけでなく、
あれは先生にとっても
卒業だったと思う。
手を握って、放すまで。
幸せになりなさいと言い終わるまで。

もしかしたら、
そのシーン、行為までもが先生の指導の
一環かもしれない。
そこまでやり尽くして、香奈を仕上げる。

でもそこは、観て感じるままそれぞれに結論を任されているようにも思いたい←

私は、
仕上げの過程だけでなく、
先生自身が惹かれていたのではないか、「先生」としてのプライドや葛藤があったのではないかと。

先生としては満点。
でも恋人にはなれない。
なったとしてもそれ以上でも
以下でもない関係になりやがて終わる。
香奈は自分の手元で育ちきった。
先生の与える課題を忠実に実行し、
それ以上の成果を持ってくる。

その成果に戸惑ったかもしれない。
自分の手で変わっていく女。
それまでにも何人もそうしてきたのかもしれない。
その途中の1人かもしれない。

でも、きっと先生の特別な1人であったに違いない。
本当に、体を繋げたのは、
香奈だけなんじゃないかと
自分に都合のいい解釈をしている(笑)

だから、最後のシーンで泣いた。
お別れのシーンだと気づいたから。
あのままどうしようもない若い廃人を惨めに壊して終わる映画だと思っていたのに、全然違う事にそこでやっと気づいた(笑)

そして先生が去ったあと。

香奈の口にする言葉が映画のタイトルにもなっているわけだけど。

先生の元で感じていた、
漠然とした物足りなさや
不自由さとか
満たされない部分。

それは育ちきった彼女が持て余していた、彼女本来の衝動や輝きなのかもしれない。
きっとそれを先生もわかっていた。

それが、
先生から卒業した、解放された、全てなのだと私は考える。


なーんて、女目線の解釈かなー。
若い廃人くん(名前がでてこない)からしてみれば、経験が追いつかないどころか、まるで神かなにか、全く別次元の相手とやりあうようなもんだったと思う。


まとまらなくなった。

何度も繰り返し観たくなる。
ちょっと自分を投影してしまう。
壇蜜の身体もじっくり堪能できる。
板尾に惚れそうになる。
「センセぇ?…カナです」ってモノマネを結構真剣に習得し、ついでに板尾先生の真似も出来るようになる。

そんな、映画。


素敵な映画です。