そう 信じるまま turst me 

季節の匂い

縁側で猫と日向ぼっこをしながら昼寝

ふわっと風が吹いて目が覚める

金木犀が、咲いた

風にのって微かに香る

庭のどこかの

小さな蕾が開いたのだろう

毛だらけの体を起こして

大きく背伸びをする

物音に

耳だけをこちらに向けて

猫は目をつぶったまま

風の匂いに気づいているだろうか

気がつけば

空は高くて

風もひんやりしている

季節がすすんでいく

 

秋の空と春の空は似ていて

真っ青な空を見ていると

春の、桜と青空を思い出す

どんなに自分の環境がかわろうと

空はかわらない

いつでも

どこかに

だれかに

繋がってる

ふわっと電話でもして

空を見上げながら話ができたらいい

空を見上げて

おもうだけでもいい

 

最近空を見上げる余裕がなかった気がする

毎日の行き帰り

季節の移り変わりを見失うなんて

めずらしい。

気づいたところで

ここからは

私の季節もすすんでいくだろう