そう 信じるまま turst me 

無題

寿命って目に見えないから困る。

天命ってカレンダーに書いてないから困る。

 

知らせを受けてから朝も昼も夜もなく

その一方で葬儀の日取りを決めて

流れていく時間はいつもよりもずっと長いのに一瞬で通り過ぎていった。

 

 

うちの田舎はドのつく田舎で、いろんな決まりや儀式がある。(と思う笑)

仏様になるまでは線香とロウソクを絶やさないって事で、私はずっとばぁちゃんの横で線香番をしながら顔を触っちゃー泣いて、体力の限界で気を失ってまた線香つけて。

 

それでも不思議なもので、

棺の中に入ってしまうと、

自分の心も前に進む。

出棺して

通夜をして

通夜番をして

葬儀をして

お別れをして

骨を拾って

納骨をして。

 

しっっかりとお別れができたからかな、

寂しい気持ちは無くなりはしないけど、

ちゃんと受け入れることが出来た。

まる1週間、こんなにばぁちゃんのそばに居るのがお別れのためだなんて。

でもそれができたから今、穏やかにいられる。

 

ひいばあちゃんの時は

自分も若くて、みんなの前で泣くことが出来ずにずっと我慢してしまった。

最後のお別れで触れることも出来なかった。

だからか、何年経ってもひいばあちゃんのことを考えてしまう。

 

死んでしまった人とのお別れはその本人とのお別れだけじゃなくて自分の心に区切りをつけるための儀式なんだということが、よーーーくわかった。

 

京都へ行くよって言った時に八つ橋を食べたいと言っていたから、お土産で送ってあげた。

美味しかったよ、っていう電話が最後の会話になっちゃったけど…よかった。

自分勝手な言い方だけど、私はばぁちゃんにあーしてあげればよかったっていう後悔よりも最後に喜んでもらうことが出来て本当によかったと思ってる。

お別れする時に

私は旅行にたくさん出かけるからいろんなとこ連れて行ってあげるねって書いたから、ついてきてくれるよね?

 

 

ほーんとに一瞬でいなくなっちゃった。

 笑っちゃうくらいあっけない。

家の中が静かで、

じいちゃん1人で寂しくなるだろうなぁ。

ばぁちゃんの存在偉大すぎて恐るべし。

みんなに好かれて、

悪口や愚痴を言ったことがほっっとんどなかったばぁちゃん。

新し物好きなばぁちゃん、天国見物沢山してね。

大好きだよ。ありがとう。バイバイ!

以上!